再生と共生の基本原理を求めて 令和2年3月28日更新

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 昭和記念公園は、東京都の立川市と昭島市にまたがる多摩地区にある国営の公園です。

 「緑の回復と人間性の向上」をテーマに昭和の末期に建設された公園です自然的な環境の中で、国民が健全な心身を育み、英知を養う場として提供されました。散策して気づくことは、180ヘクタールの広大な公園の中で「うごめいている自然界の神秘的な現象」の素晴らしさです。

 再生共生という自然界の素晴らしい現象が満ち溢れています。

 公園の樹木は、四季の変化につれて芽を出し蕾を育て花を咲かせます。花が散ると青々と葉を茂らせて、幹を太らせ枝を伸ばします。やがて、紅葉し葉を落すと、再び、次の四季の変化の準備を始めます。この変化の過程で、樹木の生き方と人間の生活は深く関わりを持っているのです。

 人は、花咲く季節や落葉の季節には自然のもたらす美に癒やされ、緑茂る季節には新鮮な空気が供給され、やり甲斐と活動の闘志を与えられます。公園の自然は、1年を通してわれわれに多くの恩恵をもたらしてくれ、しかも、この恩恵を毎年繰り返してくれるのです。

 昭和の末期に提供された昭和記念公園も、30年を超える平成の歳月にわたり、多くの人々に親しまれて、テーマである「緑の回復と人間性の向上」に寄与してきました。人工的につくられた公園ですが、古い時代の武蔵野の自然を存分に取り入れ、自然につくられた公園のごとく演出している仕組みが公園を訪れる人々を満足させ、楽しませてくれます。

 そこには、自然界の基本原理である「再生の原理」と「共生の原理」が満ちあふれています。戦後の日本や世界が、成長という言葉のもとに「置き去りにした基本原理」を、そこに見つけることができます。自然界における「再生の原理」や「共生の原理」を具体的な現象を通して観察し、体験すると、戦後の日本社会の構築プロセスで行った多くの行為の中にも多くの間違いがあったことを教えられます。更に、最近の日本社会で行われている行為や考え方の間違いについても気づかされ、今後、どのように修正していくべきかが悩ましくなります。

 「現在と将来の生」に備えて、自然界に存在するすべての生き物が、絶えず種々の環境に対応しながら、最適化と合理性を飽くことなく追求し、「持続可能な環境の維持」を求めて、世代を超えて永遠に生き続けるために、その基本原理の下に活動し続けています。人類もその生き物に属し、その一部の役割を担い活動しているのです。しかも、その原理が不変の基本原理ではない」ということをも認めながら活動を続けているのです。

 公園の生きものや樹木、草花などの自然界の現象を観察していると、のどかな「平和」と合理的、効率的な自然界の現象に支えられた「豊かさ」を感じ取ることができ、些細な争いや略奪があるにもかかわらず、生きる喜びと楽しみ、将来への夢を教えてくれます。

 人類の社会に限って考えても、一回り大きな自然界の基本原理である「再生の原理」や「共生の原理」の教えにならって、健全な社会、平和な生活環境を目指し、どの国の国民もみんなが揃って未来に夢を求める活動を正常化させることができれば、戦争も核も考える必要のない世界、自然災害の少ない社会をもたらすことができると信じます。自然界のすべての生命を含めた理想的な環境の構築が可能になるでしょう。

 最近の一つの考え方である「ディープラーニング革命」が示しているように、21世紀の人間の脳は、それ以前とは異なる機能が発揮できるように変革されようとしています。ものの見方、捉え方、考え方、論理の展開要領、イメージの構築の仕方、その内容など、多くの面で過去になかった変化が期待できそうです。機械の力を利用できると、現実と仮想が同じ空間に同居できる社会の構築も可能になるようです。その先には、すべての生き物を含めて、新しい世紀が期待できる現象が起きる可能性が含まれています。人間そのものが大きく変わる時代が迫ってきつつあるようです。人間そのものが革新されるのです。

 ところが、この革新が進む前にコロナ危機が発生しました。世界中がこの危機に対処するために「てんやわんや」しています。公園も使用停止になりました。ウィルスとの共生が問題になってきています。時間とともに解決していく問題だと思いますが、どの程度の時間になるのでしょうか。現時点では未知数です。しかし、共生の原理、再生の原理に基づいて解決しなければならない問題です。もう一歩進めて、コロナ危機の問題解決に伴って将来の人間社会のあり方を検討する機会かも知れません。まず、当面の緊急の問題に対処して、その後に本質的な問題として取り上げるチャンスになればよいのですが。

 この変革、革新を実現させるための賢明な努力を、世界のリーダ達や日本のリーダ達に期待したい。これは、リーダ達の重要な課題であり、責任だと考えます。国家間の駆け引きや個人間の策略、覇権欲や権力欲、利益欲など、国や個人のエゴを捨て、この課題に向かって行動することです。地球温暖化の問題も、核廃絶の問題も、世界の平和と豊かさの向上も期待できるようになると信じます。喜ぶのは世界の生き物達です。人類も最高の幸せを感じ取れることでしょう。さもなくば、人類も、地球も滅亡します。